大津市内の店舗新築工事現場で施工業者の従業員らに因縁をつけて工事を遅らせたなどとして、滋賀県警組織犯罪対策課は18日、威力業務妨害の疑いで全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)の組合員、大沢卓司被告(44)=彦根市高宮町、恐喝未遂罪などで起訴=ら4人を逮捕した。いずれも「黙秘します」と話しているという。

 ほかに逮捕されたのは、関生支部の組合員、浜崎光平(35)=京都市下京区、壱岐健一(56)=同市西京区=の両容疑者と、元組合員で関生支部と提携関係にあった大津生コンクリート協同組合の元幹事長、中村正晴被告(68)=同市中京区、別の威力業務妨害罪で起訴。

 逮捕容疑は平成29年11月17日、大津市内の自動車販売店の店舗新築工事現場で、工事を請け負った大阪市の建設会社の下請け業者の従業員らに対し「水が川に流れている。環境汚染ではないか」などと因縁をつけ、同28日には同建設会社に出向いて「コンプライアンス違反が発覚」などと書かれたビラを同社の従業員に渡すなどし、業務を妨害したとしている。

 同課によると、大沢容疑者らによる嫌がらせ行為の結果、ゼネコン側は29年12月に生コンクリートの供給契約先を大津生コンクリート協同組合の加盟企業に変更したという。
産経新聞
6/19(水)

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